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キャリアプラン

店頭販売における“パーソナルスタイリスト”

入社年
2008年5月

入社したきっかけとこれまでのキャリア、現在の仕事内容を教えてください。

学生時代から現代アートに興味があり、アーティストとのコラボレーションを数多く手がけていたunited bambooに興味をもったことが入社を志望したきっかけでした。まずは同ブランドのショップスタッフとして採用され、店長経験を経て、2012年に「ビオトープ」へ異動となりました。2014年からはサブショップマネージャーとして勤務しています。ショップスタッフとして接客を行う傍ら、サブショップマネージャーとしてSNSでの発信やお客さまへのDM発送、ショップスタッフのサポート、イベント企画では本部と連携するなどショップ運営に関わることまで幅広く関わっています。
20代の頃は、プレスやバイヤーといった仕事に憧れもありましたが、ショップスタッフとしての経験を積んでいくうちに「自分にはこれだ!」と自信をもてるようになり、今では年齢を重ねてもずっとショップスタッフでいたいと思うようになりました。たくさんのお客さまに対し、店頭販売における“パーソナルスタイリスト”としてご対応できるように日々努めています。

販売を経験したことが、今のあなたにどんな影響を与えたと思いますか? 入社して最初の3年間で何を学び、どう行動すればいいか、アドバイスをください。

私が一番大切にしていることは「自分以外の人を好きでいること」なのですが、その考えに至るきっかけをくれたのは「ビオトープ」の前店長でした。
人間生きていれば愚痴をこぼしたくなるときも、他人の責任にしたいときもあります。でも前店長は太陽のようにとにかく明るい、“陽“の雰囲気をもった人で、どんなときも愚痴はもらさず、ネガティブな発言をしませんでした。職場は発言一つで、空気も流れも変わります。マネージャーとしての責任が増すほどに、常にポジティブな状態を保つことが大事だと感じるようになりました。それは結果的に自分を豊かな気持ちで満たすことだと実感しています。
接客の場面に限らず、言われたことをするだけでは相手に喜んでもらったり、感動してはもらえません。相手が望んでいることを想像し、自ら行動することで、初めて周囲を幸せにできると思います。販売という仕事を通じて、私自身の視野を広げることができたと実感しています。

店頭販売における“パーソナルスタイリスト”

仕事を行う際に、5RULESを意識するのはどのような場面でしょうか。

ショップスタッフとしては、“服バカ”であることが大前提だと思います。逆にきれいなものや格好いいものに囲まれている自分が好き、という人は長続きしない職業だと思います。服への愛情あり、プロフェッショナルとして好きなものを探求し、極めていくという無限のループが、自分自身を成長させてくれると思うので、私はその過程を楽しんでいます。
正直、最初はセレクトショップでの販売が苦手でした。覚えることも多ければ、知識量も必要とされる。ハードルの高い環境にひとりプレッシャーを感じていました。でもそれを負荷と思わず、自分が大きなクローゼットの中にいると考えて服を選ぶようになると、私自身が楽しめるようになり、仕事上でもさまざまなことがスムーズになりました。

店頭販売における“パーソナルスタイリスト”

自身で5RULESの中でも注力しているキーワードや意識していることがあれば教えてください。

「HUMAN FIRST」です。ネットで気軽に買える時代ですが、あくまでも対面販売にこだわり、「ビオトープ」での買い物がお客さまにとって楽しい時間と感じてもらえて、ショップを訪れること自体が付加価値と感じていただけるように努めています。会話の引き出しはとても重要なので、私自身が多趣味でいるように心がけ、日々アンテナを張り巡らせています。「ショップへきて元気をもらえました!」と言われると嬉しいです。

これまでの仕事の中で、社会やお客さまに対して「Social Style」につながる働きかけを意識して動いたことはありますか。それはどんな場面で、どのような成果につながったのでしょうか。

30歳の頃、服に対する意識が大きく変わることがありました。とある社内の研修セミナーで講師が参加者に「自分が販売しているトムブラウンのスーツ、君達も着ているか?」と問いかけ、そのときハッとしました。私はお客さまに寄り添っているつもりでも、同じ視点には立っていなかったのだと。「ビオトープ」は単価の高い商品も多く揃えているのですが、背伸びをしてでも自分が身につけ、ファッションを楽しむことが大事なのだと気づきました。経験したことをアウトプットし、循環させる。結果、それが説得力のある接客に繋がるようになりました。
また何か問題に直面した際には、必ず自分に悪い点はなかったかを振り返ります。たとえ相手側に落ち度があった場合でも、自分にも何かしら必ずマイナスな点があったと考えるようにしています。そのおかげで、また同じような問題に直面しないよう回避できるようになりました。

「ビオトープ」という、さまざまなアイテムを扱うショップを担当されていますが、販売という仕事の醍醐味はどこにあると思いますか。

小売業という業態だとお客さまと接する最前線の職種になるので、お客さまから喜ばれると私たちもうれしいです。最近では5年ほどの付き合いになるお客さまが近く結婚されるということで、その際に着るドレスなどを「ビオトープ」で私から購入したいと連絡をいただいたことが、一番うれしかった出来事です。そういった体験の積み重ねが励みになります。
あとは日々の癒しになりますが、東京・白金台というエリアには近所に住まわれているお客さまが散歩ついでに立ち寄られることが多いので、お客さまと共に来店したわんちゃんと戯れたり、子連れのお客さまがいらした際にはお子様と一緒に遊んだりすることで日々癒されています。「ビオトープ」では植物も販売しているので、たまに植物を眺めてリフレッシュすることもあります。

ご自身のどのような取り組み、行動意識がチャップリン賞という形で評価されたと思いますか。エピソードもありましたら、それを踏まえて教えて下さい。

私が担当しているお客さまは長いお付き合いになっている方が多く、クローゼットをお客さま自身より把握してスタイリングを組むケースがほとんどです。長年かけて信頼してくださったつながりがチャップリン賞という形で評価していただいたのだと思います。信頼していただいているお客さまの中には遠方にお住まいの方も多く、ご紹介から1回につき10~30万の通信販売をしてくださる方もいます。これらも私が自分らしく働ける環境にあるからこそ、大きな売上につながっているのだと思います。

今後、実現したいことは何ですか。具体的に教えてください。

「ビオトープ」スタッフ全員がチャップリン賞受賞! チャップリン賞を受賞したスタッフが自店配属になるのではなく、既存のメンバーが受賞できるようにサポートしていきたいです。

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